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コミュ障理系院卒が普通になるまでの記録

先回りの方法はわからなかったけど、リスクを取る大切さは納得できた「未来に先回りする思考法」佐藤航陽 著

こんにちは。ミドノン(@LearnMidonon)です。

今週読んだ本を紹介します。

未来に先回りする思考法です。

「新しい環境・未成熟な市場に出るメリット」の説明がわかりやすかったので、「挑戦することに躊躇している人」にオススメです。

なぜこの本を読んだのか

キャリアについて考えるために読んだ。

より良い将来を掴むためには「どのような未来が到来するか」を予想し、その未来において「優位になるために必要なもの」を手に入れる必要がある。

タイトルから「未来を読むのに役立つ考え方・ノウハウ」のヒントを知りたかったので読むことにした。

基本情報

どんな本か

人間は本来、未来を見誤るものなのです。
しかし、そんな中でもごくわずかな人は驚くほどの先見性を発揮して大きな成果を上げています。その違いは人々の「思考法」にあります。

Amazon 内容紹介より

「なぜITが産業の中心となるのか」「どのように進化してきたのか」「過去の成功例が時代遅れになる流れ」などの個別的な内容を用いて「未来に先回りする思考法」を紹介している。

「(ITの)未来を見通す人」の思考法を丁寧に解説しているが、汎用性のあるロジックと言えるかは微妙なライン。

活用するためには自分なりに噛み砕き、具体的な行動に落とし込まないといけない。

目次

  • 第一章 テクノロジーの進化には一本の「流れ」がある
  • 第二章 すべてを「原理」から考えよ
  • 第三章 テクノロジーは人類の敵なのか
  • 第四章 未来に先回りする意思決定法

「人が不要」になる分野の見分け方

店舗の接客やレジなどの単純作業も、自動化が確実に進む分野です。何をもって単純作業とするかは、「マニュアル化可能かどうか」がひとつの判断基準となります。マニュアル化できる、つまりルールが決まっているのならプログラムを組むのにこれほど楽なことはありません。

クラウド側でリアルタイムに情報を書き換えれば、全店舗の オペレーション変更が一瞬で完了します。運転も接客も、状況によって柔軟な対応は求められるものの、ある程度ルールが整備されています。こういった目的が明確でマニュアル化が容易なものは、弱いAIが最も得意とする領域です。

 これから先、多くの仕事がAI(あるいはロボット)に取って代わられる。

しかし、「労働は機械に任せ、人間は遊んで暮らせばよい」という世界はまだ遠い。

日々の生活のためには仕事を失う訳にはいかない。

だからこそ、自分の専門・将来の方向性を決めるにあたり、AIに負ける分野を選ぶのは不毛である。

 

しかし、「どのような分野ならAIに負けないのか」の予想は難しい。

「人間ならではの創造性、おもいやりが決め手」と聞くが、よくわからなかった。

そのため「マニュアル化できるか」という指標は明確であり、わかりやすく感じた。

 

転職まで行かずとも、事業部などを移動する機会があったら「マニュアルが有るか」を判断基準の1つにする。

業務に慣れるのは大変そうだが、置き換えられる可能性は低いだろうし、何かあっても「マニュアルがない=代わりの人材育成が大変」ということで強気にでれそう。

製造業は非効率

人間の欲望には際限がないという前提に立ち、その性質を活用して経済を発展させていこうとするのが、資本主義の本質です。そして、その資本主義において最も必要性が高いのが「資本を高速で増やすこと」です。 では、農業や工業と金融や通信産業、どちらがより効率よく資本を増やすことができるのでしょうか?

 

現実世界に物質として戻しそれを元手に資本を増やすのと、仮想の概念同士のやりとりで資本を増やすのと、どちらがより効率的かつスピーディか、結果は明らかでしょう。

 

製品をつくって市場で売って貨幣を増やすよりも、製品という物質的存在を介さず貨幣に貨幣を稼がせる方が、効率がよかったのです。

 

より効率的でよりスピーディに資本を増やしていく方法を探していくと、経済の中心は農業や工業から、金融や情報通信などの非物質的な分野に移っていくのが必然的な「流れ」です。

 

「ITや金融は給料高くていいな」と思っていたが、「なぜ、給料が高いのか」は考えていなかった。

私は製造業界で働いている。

製造業は資本→製品→資本と資本を増殖・回収するために物質を挟む産業だ。

変換の際にロスがあるのだから当然「非効率」的。

 

資本主義は「より効率的に資本を増やすこと」を求める。

だから、物質を挟まないため「効率的」なITや金融が儲かるのも当然。

虚業って言われたりもするけどね。

 

製造業で効率的に資本を増やすにはどうすればいいのか。

古今東西、いろいろな手法が取られている。

ジャストインタイム方式とかね。

ただ、実際に製品を作る以上、やっぱり製造業に急激な進歩はないかな。 

新しい業界に飛び出すべき理由

大きなリターンを出すためには、適切な時に適切な場所にいることが重要です。人間ひとりの努力によってできることは非常に限られています。努力に頼るよりも、大きな流れに乗る方が、はるかに速く目的地に着くことができます。

 

新しい業界は優秀な人が少ないので勝ち残っていくことはさほど難しくありません。その上、これから大きくなっていく市場であれば、「競争への勝利」と「市場の成長」を一石二鳥で手にできます。 どのフィールドで戦うかを考えるときは、より自分の能力が発揮しやすく、かつ将来的に拡大していく可能性が高い「穴場」を選んだ方がリターンは大きいでしょう。

 結局、価値とは相対的なものですから、市場の拡大に対して人材が足りていなければ一人ひとりの価値は上昇しますし、市場が縮小し人材があふれている場合は下落します。

「成功したいなら成長途中の未成熟な市場に飛び出せ 」というのはよく聞く話。

「市場の拡大」に乗っかれるメリットがあるのは薄々感じていた。

 

盲点だったのは「新しい業界は優秀な人が少ない」という考え方。

「今の環境で無能なのに、新しいところに行っても…」と考えていたけど、逆なのかもしれない。

優秀な人が少ない環境では、「人材が飽和気味な環境では無能な人」でも「相対的に優秀」。

 

ただ、「これから大きくなっていく市場であれば」という前提の話。

何をするにしても「未来に先回り」ができないと辛そう……

「未来に先回り」するために必要な3つのこと

「未来に先回り」するために重要なことは、次の3つだそうです。

  1. 常に原理から考える
  2. テクノロジーの現在地を知る
  3. タイミングを見極める

常に原理から考える思考法を身につけていることです。原理から考えるためには、そのシステムがそもそもどんな「必要性」を満たすために生まれたかを、その歴史をふまえて考える必要があります。現在の景色だけを見て議論しても、それはただの「点」にすぎません。長期的な変化の「線」で考えなければ、意味はありません。

 最新の技術を知っているだけではダメ。

なぜその技術が必要とされるのか、その根幹にある必要性、解決したい問題を把握しなければならない。

そのテクノロジーがなぜ誕生し、どんな課題を解決してきたのかを知ることで、その課題を解決する別の選択肢が誕生したときに、未来の方向性をいち早く察知することができます。

 そして根幹にある問題に対して、どのようなアプローチをしてきたのか。

アプローチの履歴とその中にある思想の変化を知っていること。

1つ前の引用で言う『長期的な変化の「線」』に値する。

これがわからないと「方向性の変化」に気が付けない。

 

例えるなら、徒歩→馬→馬車→車→新幹線→飛行機という移動手段の変化。

序盤は「生物」だったのが機械へ、あるいは「陸上」から「空中」へという様に、地続きの変化ではなくなっている。

タイミングが早すぎれば、コスト、技術、品質、倫理などの面で社会に受け入れられることはなく、逆に遅すぎれば成果はすべて他人に持っていかれてしまいます。 未来の方向性が予測できることは、あくまで最低条件です。 

いくら正確に予測しても、受け入れられなければ意味がない。

iPhone以前のタッチパネル式の携帯電話とかね。

 

タイミングに早すぎても、遅すぎてもダメ。

発表に最適なタイミングを予測し、それまでに必要な準備(資金・技術)を完了できるようにスケジュールを切らないといけない。

人生も投資と同じ?

最もリスクのある選択とは、一見すると合理的に思える選択肢にすべてを委ね、一切のリスクと不確実性を排除しようとすることです。リスクや不確実性を完全に排除する考えそのものが最大のリスクを生み出します。

一方で、本当に合理的な判断とは、自分が完全に合理的な選択ができるという考えを諦めて、不確実性を受け入れつつ、意思決定を行うことです。

未来が予測できるのであれば、目標に向かって一直線に進むのが最適だと思っていた。

しかし、「リスクを排除する考えそのものが最大のリスク」とのこと。

どれだけ合理的な判断であっても、「100%確実」なものは存在しない。

そのため、リスクを排除して一点特化すると「もしも」の際、どうしようもない。

 

投資の「分散させるほうが安定する」ってのに似ている。

ただ、「分散投資で低リスク」っていうと聞こえは良いけど、高リターンを狙うのは難しい戦略なんだよね。

まとめ

この本を読んだ目的

自身のキャリアを考える上で、未来を読む必要があると考えたから。

「未来を予測するためのノウハウ・思考法」のヒントを掴むため、この本を読んだ。

得られた知識

  • マニュアルがある分野はAIに置き換えやすい
  • 資本の増殖において製造業は非効率的
  • 未成熟な市場は優秀な人が少ない
  • 未来に先回りするには原理・テクノロジーの現在地・タイミングが大切
  • 「リスクを完全に排除」という考え方が最もリスキー

その知識の何が面白いのか

  • マニュアルがある=とっつきやすいので参入しがちだが、いずれ消える
  • IT>製造業の説明に「資本主義」という概念を用いること
  • 周りに優秀な人が居なければ、「(相対的に)優秀な人材」であるという考え方
  • 未来を予測するには結局「過去」が大切
  • 「リスクの排除」がリスクになるという矛盾

その知識にはどのような示唆や洞察があるか ?

  • 新しく挑戦するなら、マニュアルが存在しない方がAIに取って代わられるのは遅い
  • 製造業で働く上では「資本→物質→資本」の変換効率向上が至上命題
  • 「リスクをとれ」と言われるが、「成長力がある」and「優秀な人が少ない」市場(リスクを取る価値のある場所)をきちんと選択すべし
  • 遠くに見える未来も「過去」から予想できる(ハズ)
  • 「リスクの排除」は諦め、「ある程度のリスク」は織り込んで意思決定をするのが、結局はリスク回避になる。