勉強期間3ヶ月は短すぎ?新入社員(理系院卒)が危うく危険物甲種に落ちそうになった話

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こんにちは。ミドノン(@LearnMidonon)です。

甲種危険物取扱者の資格を取得しました。

TOEIC以外の資格試験は久しぶりだったので、勉強方法を忘れてしまっていて、あやうく落ちるところでした(笑)

「3ヶ月 」と言いつつ、本腰入れたのは「1ヶ月」だったのが主原因な気がします。

 

化学メーカーに限らず、理系で工場配属の人は危険物甲種を取得させられることが多いと思います。

私のように「落ちたかも…」と合格発表までヒヤヒヤしてほしくないので、「どんな勉強をしたのか」「こうしておけばよかった」を紹介します。

 

この記事は主に理系向けの内容なので、文系の方は次のサイトが参考になります。

危険物ってどんな資格?

甲種危険物をもっていれば、消防法で定められたすべての危険物を取り扱うことができます。

ですが、「何ができるか」とかはどうでもいいんです。

会社から「取得しろ!」と言われて取得するだけですから。

大切なのは「どんな試験なのか」「合格基準は何なのか」です。

 

甲種試験の問題数は3分野で合計45問です。

その3分野とは「法令」「物理及び化学(物理・化学)」「危険物の性質及び消化の方法(危険物の性質)」です。

それぞれの問題数は「法令」が15問、「物理・化学」は10問、「危険物の性質」は20問です。

5者択一式ですが、各分野ごとの成績が60%以上でないと、不合格となります。

つまり、「法令」で9問以上、「物理・化学」で6問以上、「危険物の性質」で12問以上正解する必要があります。

このため、「得意科目で点を取って、苦手科目は捨てる」作戦が取れないので、3科目ともまんべんなく勉強しなければなりません。

受験書類の準備が面倒

受験資格の証明として「大学等において化学に関する学科等を卒業したこと」「大学等において化学に関する授業科目を15単位以上履修したこと」「乙種危険物取扱者免状持っていること」のどれかを証明する必要があります。

私は乙種の免許を持っていないので(大抵の人はそうだと思いますが…)、「卒業したこと」か「単位を取得したこと」を証明しないといけません。

 

ここで面倒だったのが、卒業証書や学位記はコピーでOK なのに卒業証明書は原本でないといけないということ。

私はたまたま学位記を寮に持ってきていたので良かったんですが、 友人は「卒業証明書のコピーしか持っていないため、実家へ学位記を取りに帰る」や「母校に成績証明書を発行してもらう」という手間が発生しました。

あなたが受験する時も「受験資格証明書類」の準備は早めにしたほうがいいですよ!

勉強した期間と時間

3ヶ月くらい勉強したけど、本腰入れたのは1ヶ月くらいでした。

試験3ヶ月前~1ヶ月前は「やってる気」なだけだった。

昼休みにテキストを眺めたり、帰宅後に勉強したりしなかったり(ほとんどやっていない。)

危機感もなく、基本的にやっていなかった。

実時間にして3時間/週くらい。

 

そんな生活を続け、試験まで残り1ヶ月になってから焦りが出てきた。

日課の昼寝をあきらめて、昼休みにテキストの一問一答式で勉強。

帰宅後もブログを書く以外の時間は基本的に勉強に当てていました。

試験直前1ヶ月間の勉強時間は30時間/週のペースでした。

 

使った教材と勉強方法

使ったのは「わかりやすい! 甲種危険物取扱者試験 」の本一冊だけです。

ちなみに買ったわけではなく、研究室の先輩からもらいました。

この本は定番みたいで持ってる人が多かったです。

 

勉強方法は「ひたすら演習」です。

まず1周目。ひたすら解いていきます。

そして解いた問題について、きちんと正解した問題に◯、正解だけども迷った問題(不確実な消去法など)には△、できなかった問題に☓を問題番号の近くにマークします。

そして、2周目は1周目で△と☓をつけた問題を解く。

3周目は「2周目でも△や☓だったもの」を解く。

 

このようなオーソドックスな方法で行いました。

で、勉強した感想として「物理・化学」は余裕でした。

化学系の学部・大学院を出た方は同じ感想を抱くと思います。

基本的に今までに勉強した内容なので、「新しく覚える」というよりも「思い出す、試験の形式に慣れる」という感じだったので…

 

きつかったのは「法令」「危険物の性質」です。

「ひたすら暗記」な上に「覚える量が多い」のでマジ無理でした。

「法令」「危険物の性質」の2科目だけは、もっと早くから「真剣に」やっておけば良かったと強く思いますね。

試験当日はあっけない

制限時間は 2時間半なんですけども、1時間ちょっとぐらいで解答は終わりました。

だいぶ早めに試験会場を後にしましたね。

センター試験やTOEICと違って「時間が足りない」ってことは、まずないと思います。

解答終了後、「自信のある問題の数」をカウントしたんですけども、「法令」は自信のある問題の数が足切りの9問ぴったりだったので、正直受かってるかどうか不安でしたね…

 

あ、ちゃんと合格しましたよ。

後悔していること

1月前ではなくて3ヶ月前からきちんと勉強すればよかった。

帰宅後に30分だけ、暗記科目だけでもいいから、3ヶ月前からやってればだいぶ違ったはず。

 

また、きちんと「暗記ノート」を作ればよかった。

問題番号にマークを記入し、間違えた問題を重点的に解くという方法でやっていた。

しかし、テキストに「どんな問題を間違えたか」という情報が集約されていたせいで、間違えた問題だけを試験前に確認するということがやりにくかった。
今思えば、2周目か3周目の時点で間違えた問題(☓がマークされた問題)をノートにまとめておけば、直前の見直しが捗った気がする…

甲種危険物を取得して変わったことは?

はい、何も変わっていません

仕事の内容も変わらないし、何の手当ても出ません。

ですが、帰省した時に友人から「危険物でも資格手当出ているよ」と言われたので、会社によるみたいです。

ちょっとがっかりですが、上を見てもきりがありません。

「受験料を出してくれただけでもありがたい」と思うことにします。

 

次は高圧ガスを受けるので、「余裕をもって真剣に」勉強できるといいな……

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