卒論・修論で最初にやるべきはこれ!!3日間で目次を0から作る方法

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この記事では卒論・修論目次をとりあえず作る方法を紹介します。

 

「卒論・修論を書かないといけないのに、何をやればいいかわからない」って人、いませんか?

全く白紙である状態から修論を書き上げる、すなわち、0から100を作る作業の中でも、0から1を作る部分が1番とっかかりにくいです。

私もそうでした。

 

まずは先人の遺産(過去の修論)の力を借りて、形だけでも作りましょう。

なんとなく完成形が見えてくれば、案外やる気がでてきます。

 

今回は私が実際にやった手順を紹介します。

その気になれば、3日で修論の第0稿が作れますよ!

修論が書けないって辛いよね

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私もなかなか修論を書くことができませんでした。

「隣席の同期は順調に修論を進めているのに、自分はまだ何もできてない……」という状態になっていました。

 

そもそも、研究成果が思わしくなく、就活が終わるまで1度も学会に出ていません。

そのため、就活で推薦状が必要になった際も内容に困りました。(学生が推薦書の原稿を書いて、先生が肉付けするスタイル)

 

結局、「就活終了後に学会発表予定です」という内容の推薦状(笑)で無理やり就職しました。

そんな風だったので、修論で苦戦したのも当たり前の話です。

データはあるけど、テーマが決まらない

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そんな私もなんとか修論を提出し、無事(?)修了して社会に出ることができました。

その修論執筆スタート時に書いたのが「修論の目次を書くときに役立つものとは……」です。

その記事の中で、中身よりも先に目次を作った理由を次のように書きました。

中身を作らずに目次を作ったのはなぜか?

目次ができれば書く内容がきまるからです。

最初に目次を作ってしまえば、あとは目次に沿って本文を書いていくだけです。

(当然、途中で変わることもありますが……)

 

移動する時、気まぐれに移動してはなかなか目的地にたどり着けませんよね。

それと同じです。

構成について悩みながら書くよりも、まずは構成を決めてから書いたほうが良いです。

 

でも、いきなり「目次を作る」と言っても難しいですよね。

私も目次のネタを考えるのに苦労した記憶があります。

頭のなかに「なんとなく書けそうなこと」はあるのですが、文章にならないんです。

そのときに使ったのがマインドマップです。

マインドマップとは、トニー・ブザンが提唱したノート術です。紙の中心に主題を書き、そこから放射状に線と字を書いていきます。普通のノート術よりも絵や色を多用するため、アイデアを出しやすくなったり、記憶力が上がったりするメリットがあります。

引用: マインドマップとは? 意味や書き方、厳選ツール8個を公開

引用したサイトを見るor「マインドマップ」とグーグル画像検索すると、具体的なイメージがつかめます。

 

 まず、中心に修論の仮タイトルを書き、そこから枝を伸ばします。

「還流比」とか「最適化」みたいな単語でも良いですし、「飽和蒸気圧が相対揮発度に与える影響の大きさはIPAと~」みたいに文章でも構いません。

自身の研究に関することを論文に使える・使えないに関係なく、思いつくままに書き出しましょう。

 

始めは思いつかなくても、1度軌道に乗ればどんどん進んでびっくりすると思います。

余裕があれば関連するもの同士を同じ枝上に置いたり、関係性を書き込んでもいいですが、とりあえず書き散らすだけでOKです。

あくまでアイデアの種なので。

 

イメージは1人ブレーンストーミングです。

この作業が終わったら、できたマインドマップを眺めてください。

「意外といろいろ考えてるなー」って自分を褒めたくなりますから(笑)

 

折角集めた種も、そのままでは使いにくいので整理します。

私は次のポイントを意識して整理しました。

  • 問題はなんでぃ?
  • その問題を解決してぇんか?それとも緩和させてぇんか?
  • その問題を解決/緩和すると誰がよろこぶんでぃ?
  • この問題について他に誰か挑んでねぇか?
  • どこのどいつさまが、いつ、何をしでかしたん?
  • 何で、おめぇさんはそいつの成果に何か上乗せできるとおもっているんだい?
  • どういう方法で問題を解決/緩和を実現するつもりだい?
  • どんな結果がでそうなんだ(あるいはてにいれたんだ)

引用: 俺様に論文を指導してもらいたければ以下の手順を踏みやがれ! – 発声練習

修論.docxで最初に作るべきは目次の第0稿

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弊研究室はTeXじゃなくてWord形式でしたからね。

 

始めにも言いましたが、0から1を作るのは大変です。

これは目次を作ることにも当てはまります。

そのため、過去の雛形を上手く使って、作成のハードルを下げるのです。

 

ここでいう「目次の第0稿」を簡単に説明すると「先輩の修論の目次を自分のテーマのものに差し替えたもの」です。

まず、自分と似たテーマの先輩の論文を探します。

(引き継ぎの研究ならすぐ見つかるでしょうし、先生が同じならある程度方向性は似るはず…)

 

そして、目次の中身を自分のものに置き換えます。

置き換えるのは研究対象の物質名だったり、解析方法だったりするかもしれません。

変えている中で「こんなことも書きたいな」というのが出てきたら追加しましょう。

 

そんな風にして目次の第0稿ができたら、先生のところに行きます。

そして、作成した目次を見せながら「こんな感じで書こうと思っているんですけど…」と方針のすり合わせをしましょう。

いろいろ突っ込まれると思いますが、産みの苦しみです。

耐えてください。

 

ちなみに参考にしたのは「卒業論文第0稿を1日ででっち上げる法 – 発声練習」です。

こちらでは論文全体の第0稿をいきなり作っていますが、それだと先生からダメ出しを食らった際のダメージが大きいので、「まずは目次だけ作って見せる」という方針を取りました。

第0稿の目的

うまれて初めての論文執筆はそんなに簡単な作業ではありません。第0稿の目的は精神的な安心感を得ることにあります。0(ゼロ)から1を生み出す作業と1を10にする作業を比べた場合、明らかに前者の方がつらいです。そこで、ひどい代物であったとしても1を用意し、精神的ハードルを下げようというのが目的です。

第0稿が満たすべき条件は以下のとおりです。

  1. 書式が提出版と同じである
  2. PDFにしたときに、一見、出来上がっているように見える
  3. 何を書くのかがおおまかにつかめる
  4. 図、表、例題、ソースコード、数式の配置がだいたい決まっている。

卒業論文第0稿を1日ででっち上げる法 – 発声練習

手か頭のどちらかは常に動かそう

タイトルにある3日間ですが、次のスケジュールでやりました。

  1. マインドマップ、種の整理
  2. 種の整理
  3. 目次の入れ替え

 

今回は「とりあえず0から1を作る」ために、私がとった行動の紹介でした。

思い出しても、修論を書くのはなかなか辛かったです。

 

そんなときに意識していたのが「手か頭のどちらかは常に動かす」ということです。

手が止まったら頭を動かす
手が止まった(執筆作業が進まなくなってきた)時にがんばって手を動かそうとしても、やっぱりなかなか進まず、集中力はどんどん落ちていく。

そしてさらに進まなくなるという悪循環に陥る。

手が止まったら一旦筆を休めて頭を動かそう。

引用: 卒論・修論(それとES、報告書、blog)をスムーズに書く方法 – yumulog | 社会人博士の日記

まぁ、「休む」と決めたときはしっかり休んでましたけどね。

 

今回、たくさん引用した発声練習は修論を書く時、何回も参考にしました。

みなさんも興味があったら見てみてください。

 

最後に伝えたい事があります。

先生とこまめにコミュニケーションをとりましょう。

「進捗がないと会いにくいよ…」というのは、痛いほどにわかります。

ですが、進捗状況が悪い時ほど相談するべきです。

諦めず頑張ってください。

 

あと、バックアップは忘れずに!

クラウドに保存する、先生のメールに添付する、USBメモリに保存するなど分散させましょう。

 

▼修論後の卒業旅行はサイコーでした▼

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