つみたてNISAフェスティバル2019に行ってきました!

こんにちは。ミドノン(@LearnMidonon)です。

金融庁主催のイベント「つみたてNISAフェスティバル」(通称つみフェス)に参加してきました。

せっかくど田舎→東京にまで出向いて参加してので、記事にしてみました。

「つみフェスってどんなことをやるんだろう?」という方の参考になれば!

プログラムと全体概要

ざっくり内容はこんな感じでした。

  • 田中内閣府副大臣 挨拶
  • 岡本和久氏 基調講演
  • 長官に聞いてみよ〜(金融庁長官とカン・チュンド氏対談)
  • つみたて投資クリニック(投資ブロガーへの質問・相談)
  • パネルディスカッション〜金融業界に迫り来るITの波〜

プログラムについては金融庁のページに置いてあります。

ただ、当日の内容については公式にはないっぽいんですよね。
安房(@an_bow)さんやFP投資家リーマンとさか (@FPtosaka)さんによる実況・まとめが素晴らしいので、基本的にはそれを見れば「何があったのか」理解できると思います。

https://twitter.com/i/moments/1119547629828837376

そんなわけで私は気になったフレーズ、それってどうなの?と思ったことなどの紹介をしますね。

岡本氏の講演

そもそも「ファイナンシャル・ヒーラー」って何なの?って疑問からスタート。
話を聞くと、お金の問題を癒すのでヒーラーを名乗っているとのこと。
いまいち、よくわからなかったです……

幸せとは何か

「何のために生きているのか?」って疑問へのよくある答えが「幸せになるために生きている」
それじゃあ、「幸せ」ってそもそも何なのか?

この問いに明確な答えってなかなか出せないですよね。
岡本氏は「金融資産、健康、家族、友人、楽しみ、社会貢献に恵まれていること」としていました。

卒業→就職と環境が激変して、「人生の目的ってなんなんだろ?なんのために生きてるのかな?」って思っていたので、自分なりの答えを考える参考になりそうで気になったフレーズ。

ライフステージの話

人生は形成→活用→引退の3ステージである。
そして世代をまたいで連綿と受け継いでいるとの説明。(間違っていたらすみません)

これから社会全体が変容していく中で、「以前の時代での成功例」にすがりすぎるのは危険ではないか?と思った。

それでも「お手本」「参考例」は欲しいもんな……
難しい。

お金は感謝の印

これには疑問。
お金は単なる対価、価値の一形態に過ぎないと思う。
余分な意味を持たせるのは「払い渋り」に繋がりそうで嫌なんだけどなぁ。

子供に対するアンケートで

  • お金は汚い
  • でも稼ぐのは良いこと

という結果が出ていたので、それに対する解決策として「お金は感謝の印。だからお金は汚くない」としたのかもしれないが……

ピギーちゃんの貯金箱

お金を使い道ごとに封筒へ分別する「袋分け家計簿」みたいなやつ。
投入口と貯蔵部位が4つずつある豚の貯金箱。(上ツイート右側の緑の豚さん貯金箱)
4箇所は増やす、ためる、つかう、ゆずるの4つの使い道に対応。

アメリカでは3歳からお金の管理をすることで、「自分でお金の使い道を決める」練習をするらしい。
お年玉について同じ「口座に貯金」という結果でも、「親に言われて強制貯金」と「自分で貯金すると決めて主体的に貯金」する方が目的意識を持ってやれそう。

最近思ったんだけど、何事も「自分で選択した」っていう感覚が大事なんだよね。
結果が同じだとしても。
土日に部屋にこもっているにしても、「田舎暮らしで部屋にこもるしかない」ってのと「都会で選択肢が色々ある中、自分の意思で部屋にこもっている」だと感じるものは全然違うもんね。

インデックスのパフォーマンスを下回っているアクティブファンドの割合は70~90%

「だからインデックスファンドを選択すべき」って論を取られることが多いフレーズ。
でも逆に言えば30~10%はインデックスに優っているわけだし、期待値で考えるとどうなんだろうか?

データの出典元探して、考えてみるのも面白いかも。

まぁ、その優っているアクティブファンドを事前に見つけられるかは別問題だけどね。

資産運用と歯磨きのアナロジー

一見無関係な「資産運用」と「歯磨き」。
その共通点は「やらないと大変なことになる」「地味」とのこと。

  • やらないと大変なことになる→虫歯、お金不足(購買涼子実質的低下に対応できない)
  • 地味→興奮もしない、見せつけもしない

煽りも入っているけど、わかりやすいフレーズだと思ったのでメモ。

投資は投志

個人的には「人材」を「人財」、「親友」を「真友」とするようで好きではない表現。
なんか胡散臭いイメージしませんか?

金融長官に聞いてみよう

事前に長官への質問を募集しており、それをカンさんが長官に問いかける形式でした。

結構グイグイ質問していたのが印象的。

金融機関窓口の役目って?

窓口は金融教育の最前線との表現。
そこまでを私企業に求めるのか、と思ったりも。

食い物にするのはあかんけど、そこまでいるのかなって感じもしますね……
行政側で対応すべき事柄にも思える。
でも、「投資人口が増える」=「企業のパイが広がる」って見方もできるのか。
難しいな。

外貨建ての保険について

これについてまで言及したのにびっくり。
ただ、考えてみれば当たり前の話だよね。
運用部分だけ分離して説明すればいいんだし。

今後の方向性について

スイッチングや期間についてのお話。

長官はもともと財務省の人らしく「相手が何を考えているのか」がわかるらしい。
その上で説得していくために100万口座/年というのは実績として説得するのに大きな力となるとのこと。
ソシャゲの課金じゃないけど、「俺たちの口座開設が力になる」って感じ。

初心者の人に「何で私に説明してくれるの?食い物にするため?」と思われた際に、誘うことのメリットとして説明できますね。(そんな打算じゃなくて、単に教えたいってのが大きいとは思いますが。)

ISA(イギリス)とNISA(日本)

ISAは期間の縛りがなく1億4400万円の枠が(最大で)使えるのに対して、つみたてNISAは800万円(40万円*20年)と雲泥の差。

金額が全然違うよね。日本もそこまで拡大する日は来るのかな?

イギリス側はどう言う経緯で無期限になったんだろうか。

つみたて投資クリニック

事前に募集した質問に投資ブロガーたちが回答する(自分なりの意見を言う)形式。

長期投資の引き出しタイミング

「どう崩すか」ってよりも「老後のキャッシュフローの設計」が大切。
これが出口戦略の要であるとのこと。

正直出口戦略については「まだ考えなくていいかな?」って思っている。

全世界か米国株か、どうしよう

これもその人の心情によって回答が変わる質問。

個人的には「大英帝国も衰退した。いつかはアメリカも」って言葉に頷いてた。
何事も盛者必衰だよね。

職場で白い目

自分に置き換えて考えたけど、職場でわざわざ話す必要はないので話していない。
話したくなったらツイッター、オフ会(つみフェスとかww)の利害関係のない場で。
なんで職場で話したくなるのかわからない。

金融とIT

当日、プログラムを確認して存在を知ったコーナーだけど、実は楽しみにしてた。

気になったのは以下のx点。

その事業がどこで儲けているのか、儲けようとしているのか

  • 運用はビジネスではなく、囲い込みするための手段である。
  • 無料サービスの対価として情報が抜かれるが、気持ち悪い

この観点は持ってなくて、安ければ安いほど良いってだけ思ってました。
単純ですね。

だからこそ、この「気持ち悪い」「利益の源泉は?」という感覚が新鮮だった。
レコメンドサービスなど、ジャンク情報に溢れているネット空間で生きるためには欠かせないものだと思っているから。

確かにフィルターバブルなど気にしないといけないことはあるけどね。

昔からの仕組みを使うとコストがかかる。そこをなんとかできるのでは

「ブロックチェーンを使えば海外送金が安くなる」って話を聞いた気がする。
このように「過去に作られた高コストシステムからの脱却」が一番真っ当、かつ役に立ちそうに感じてました。

それ以外にも「今まで遠かったものを身近にする」との観点から、肌身離さず持ち歩く「スマホ」を起点とするIT系のサービスがとても強くなりそうと思いました。

その他

金融庁のPRビデオ

開場までの時間に流れていた金融庁のPRビデオ。
投資について4分程度ざらっと説明していて、入門にちょうど良さそう。

サプライズプレゼント

そして自分のパンフレットを確認してみると、なんと当選していました。

3/250を引き当てるとはびっくりです。

まとめ

いろんな方の実況に乗っかる形で自分の気づき・学んだことメインでつみフェス2019をレポートしました。

「積み立て投資とは何か」と言う基本事項について学ぶ、ってよりも金融長官へのインタビュー、ブロガーへの質問など「投資への関わり方を知る」と言うのに有益なイベントでした。

内閣副大臣まできていて、ちゃんとしたイベント感にびっくり。
本記事はあくまで私の感想で、他にも色々な方が感想を記事にしています。

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おそらく来年もあると思うので、あなたも参加してみてはいかがですか?
(そこまで待てなかったらつミップやインデックス投資ナイトもありますよ)

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